*6段*

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何故か麻田さんと目を合わすのが怖くって下を向いたまま車に乗った。 何処行くの? も、聞けずに車が駐車場に停止するまで一言も話せなかった。 麻田さんも何も言わなかった。 着いた先は、麻田さんのマンション。 『来いよ』 …彼と約束があると言っていた誕生日の夜にあんな所で一人、しかも泣いてたなんて、何があったかなんて明白。 今、部屋に行ったら…… そして、多分、私も望んでしまう。 エレベーターに乗りそうにもない私の腕を掴んで引っ張り込んだ。 そのまま部屋の前まで引っ張られながら 『麻田さん…麻田さんってば…』 『何?』
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