*6段*

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また、腕掴んだまま鍵開けてる。 『私、今日は帰る』 『は?何言ってんの?』 イヤイヤ…そんな言い方される覚えはないです。 『入って』 また、私の言うことなんて聞いてくれないじゃない。 『ゆず、座って』 あ、違う。 優しい麻田さんになった。 私をソファに座らせると横に腰掛け、頭を引き寄せ優しく髪を撫ではじめた。 『ゆず、何があった?』 『判ってるくせに…』 『…本当に?マジで?ゆず…本当に本当?』 『ん…本当だよ。 さっきね…別れた』 と思い出し涙が溢れそうになったのが 「別れた」を言った瞬間ソファに押し倒されて止まった。 麻田さんの唇、私の唇ふさいでる…… もう何も考えずに ……
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