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また、腕掴んだまま鍵開けてる。
『私、今日は帰る』
『は?何言ってんの?』
イヤイヤ…そんな言い方される覚えはないです。
『入って』
また、私の言うことなんて聞いてくれないじゃない。
『ゆず、座って』
あ、違う。
優しい麻田さんになった。
私をソファに座らせると横に腰掛け、頭を引き寄せ優しく髪を撫ではじめた。
『ゆず、何があった?』
『判ってるくせに…』
『…本当に?マジで?ゆず…本当に本当?』
『ん…本当だよ。
さっきね…別れた』
と思い出し涙が溢れそうになったのが
「別れた」を言った瞬間ソファに押し倒されて止まった。
麻田さんの唇、私の唇ふさいでる……
もう何も考えずに
……
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