*6段*

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『ゆず…』 そう優しくよんでキスをしてきた…けど、私はまだその余韻に身を縮めていた。 なんかすごくはずかしくって、麻田さんの胸に顔を埋めてしがみついた。 『ゆ~ず、ちょっと顔みせろよ』 『ヤダ』 『な~んで、ゆずちゃん、ほら』 クルリと回転させ覆いかぶさると呼吸の整わない私の上から 『ゆず、よかった』 と言ってから本当に意地悪な口元をして 『すごかった』 ってニヤッと笑った。 私は本当に本当に真っ赤っ赤になって 『だって…あんなに……』 あんなになったの初めて…怖かった。 恥ずかしすぎて言えない。
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