貴方への階段

＊７段＊

でもそんな風にしてきた彼だから今の麻田さんなわけで、それはそれで良かったってことだから…

今は違うよね？
私と一緒じゃない時は？

きっと私、俯いて考え込んだり、ボ～っと天井見上げて眉間に皺寄せたりしてたんだと思う

『ゆず？』

可奈ちゃんにもよくされる不思議なものを見るように凝視してる麻田さん。

『な、何？』

『ゆずってたまに一人の世界に入ってるよね？』

『…そ、そう？』

思うことをどれだけ言葉にしていいのか判らない。