*7段*

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店内は程よい音量の音楽が流れ、カウンターにはしっかりした食事をしながらカクテルやビールを飲んでるお客さん。 入口の奥に2つのテーブル席がある。 マスターが麻田さんに向かって無言でテーブル席を顎で指す。 それに釣られて私もそちらを向いた。 『チッ』 麻田さんが舌打ちした。 ……何? 『初めましてだよね?』 まだ視線をテーブル席に向けていた私は慌てて前を向き 『はい』 と答えると、マスターが目元を崩してウォーターグラスを置いた。
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