*7段*

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『変なの…』 『えっと、彼女、ゆずさんだよね?』 マスターが申し訳なさそうに尋ねる。 麻田さんのことを「修司」と呼び親しくしているんだと思っていたので、店に来てから時間も経ち今更ながらではあるけど 『あ、はい、柊木ゆずです。よろしく…』 『この人、林田さん、俺の大学の先輩。ゆず、「柊木」でいいんだよ、この人には。 よろしくされなくっていいから』 マスターが言う先に麻田さんがぶっきらぼうに答えた。 『お前なぁ…』 呆れたように言っているが、とても優しい顔をしている。
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