*8段*

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『じゃぁ、もう随分経つんですね…お子さんは?』 指輪を見つめながら聞いた。 佐伯さんがどをな表情をしたのか判らないけど 『いない』 って答えるまでに、少し間があった。 『あ、すみません…』 触れてはいけないこと聞いてしまった。 『ゆずちゃん、あのね…』 佐伯さんが何か言おうとしたけど、「アナタを知りたい私」は止まらない。 『奥さんってどんな方ですか?お仕事されてるの?』 小さな溜息が聞こえたので顔をあげた。 佐伯さんは困ったような表情を浮かべている…
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