*8段*

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やっぱり好きだ…佐伯さんのこと。 そう思うだけで、バクバクと鳴りだす胸の中… 『ゆずちゃん、彼と別れた?』 佐伯さんのことで頭が一杯だったので、思考回路が働かず、何故佐伯さんがそんなことを聞いたのか判断出来なかった。 単純な私は…佐伯さん、もしかして? 私が彼と別れてたら? ホント、脳天気。 自分の都合のいいこと考えたりしてた。 でもそれを言葉に出して言うなんてできない。 私が答えるのを待っていたようだけど 『で、麻田君と?』 頷きもしない、言葉も出さないことに痺れを切らしたように言った。 『え?』 そうよね… 私って馬鹿みたい。 そんなはずないよね。
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