*8段*

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お店を出て前を歩く佐伯さんの後姿を見つめながら歩いた。 こんな風に佐伯さんを見つめられるのは後姿だけ… 本当はアナタの横を歩きたい。 佐伯さんが入ったのは、10人くらいで満席になりそうなこじんまりしたお店だった。 ママとバーテンダー がいるだけの静かなお店。 時間が早いせいかまだお客さんはいない。 『あら、佐伯さん、珍しい…一人じゃないのね』 『そう』 ママの言葉でここが佐伯さんが会社絡みではなく個人的に来ている店だと判った。 佐伯さんの一言でママの顔付きが少し変わった。
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