7495人が本棚に入れています
本棚に追加
綺麗な琥珀色のグラスを手にして、私の前に置かれたグラスに傾けた。
グラス同士が小さくぶつかり、グラスの中で氷が音をたてる。
慌ててグラスをとり既に佐伯さんの口元にあるグラスに小さく触れた
そして、一気に半分くらい飲んだ。
『彼女、ゆずさん?いけるじゃない』
…いけないです~
美味しくないです…
『そんな飲み方しない!』
そう言ってグラスを取り上げた。
お酒が飲めるイコール大人だとは思わない。
けど、少しは佐伯さんに私だって「女」なんだよって気付いて欲しい。
最初のコメントを投稿しよう!