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さっさと席を立つ佐伯さんに声をかけようとしたら、ママに止められた。
小さく首を横に振って微笑んでる。
判らない…
その意味すら判らない。
佐伯さんの後を付いて店のドアを出ようとしながらママに言った。
『ママさん、私と佐伯さんは何でもないですから。』
その言葉に振り返った佐伯さんをママさんはキッと睨んだ。
え?
どうして?
ママの誤解を解いておこうとしただけですよ…
『佐伯さんがゆずさんをここに連れてきたってことは…あれよね…』
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