*9段*

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『ゆ~ず?』 そのまま通り過ぎようとしたら麻田さんが 『お前のことだろ?』 って…そんな律儀な。 友達の中の一人。 まさか声を掛けられるとは思っていなかった。 『…』 仕方なしに立ち止まり、普段ならぜったいにしない頭を少し下げる挨拶をした。 もしかしたら肩も少しすぼめていたかも知れない。 ユウイチにチラッと目がいった。 彼は背を向けている。 『久しぶりだな。あれから顔ださないから…』
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