*1段*

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『す、すみません。何か可笑しかったですか?』 些か不満ではあるけど、一応謝っておこう。 『えっ?』 びっくりしたような顔をして 『何かって…』 佐伯さんは大笑いこそしていないが、眼鏡の下ではうっすら涙が滲んでるし、部長さんと課長さんは大笑いしてるし、可奈ちゃんは麻田さんをバシバシ叩いて笑い続けてる。 麻田さんは可奈ちゃんに背中を叩かれ続け、呆れたような横目を可奈ちゃんに向けテーブルに両膝を付いたまま溜め息をついている。 3人の笑いを止めるようにお店のママさんがきらびやかに微笑みながら声かけた。 『麻田君、これからが大変ね?彼女は手強いわよ。』
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