*10段*

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まだ心の準備が出来てないまま「筒井遥さん」のことを聞かされる。 ほらね。 もし、彼女の言ったことがお芝居なら、麻田さん瞬間的に否定して怒りだすはずー--なのに、黙ったまま。 『私帰るから』 そう言っても引き止めもしない。 『何言われたのか知らないけど、アイツの言ったことを信じたんだ…』 その声もいつもの麻田さんらしくなかった。 でも、もういい… アナタの口から言い訳なんて聞きたくない。 そのまま店を出た。 麻田さんは追いかけても来なかった。
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