*10段*

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こんなことで仕事を休むわけにもいかず暗い気持ちのまま重い足を引きずり会社に行った。 休みの間に可奈ちゃんから1度電話があった。 「筒井さんに何されたのか、麻田さんがどう言ったのか知らないけど私はゆずちゃんの味方だからね」と。 麻田さんからは1度着信があった…出なかったけど。 その間に考えたことは…何もない。 昼休みに現れるのではないかとハラハラしていたけど、忙しいのか麻田さんとは顔も合わせなかった。 退社間際に可奈ちゃんから内線があったけど週明けの営業さんは忙しそうで「大丈夫?」とだけ聞いてきた。 このまま、何もなかったように過ぎちゃうのかも知れない。 ヤダなぁ… 自然消滅なんて中途半端な終り方。 子供じゃないんだから。
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