*11段*

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『…違いますよ。こんばんは、お疲れ様です』 『お疲れ』 と言いながら座ったまま見上げてた私の目尻を親指でスッと拭い 『まずは腹ごしらえ。行こう』 歩き出した。 知らないうちに涙が滲んでいたの? 佐伯さん… どうしてか聞かないんだ? また、後ろ姿を見詰めながら歩く。 やっぱり一度振り返り後ろからついて歩くのを見て苦笑いした。
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