*11段*

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何だかこれ以上一緒にいてはいけないと感じた。 『佐伯さん、私そろそろ…』 眼鏡の中で寂しそうな微笑みを浮かべてる瞳に吸い込まれそうになり、ルームキーに目を落とした。 何も言わず席を立つ佐伯さんの後を歩く。 ---  ーーー 『あれ?あの娘…』 あの時、彼の背中を押しながら愛想笑いに見える顔を向けてた娘。 エレベーターに肩を並べて乗り込む2人の姿を捕らえた。 『ふ~ん』 彼女は不適な微笑みを浮かべエレベーターの止まる階を確認した。
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