*11段*

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たまらず 『佐伯さん…』 と呼び掛けると佐伯さんは右手を差し出した。 良かった…左手じゃなくって。 指輪のない手。 全身が心臓になってしまったような緊張の中、これだけは考えられるんだと同じように右手差し出し指先が触れた。 瞬間、引き寄せられて力一杯抱きしめられた。 それだけで私は崩れ落ちそう 私の心臓もどれだけ大きいの?と思うほど胸全体を波打たせてるけど 抱きしめてる佐伯さんの胸も恐ろしいくらいの動きを感じる アナタも同じなのですか?
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