*11段*

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佐伯さんと一つになるってことは私にはそのくらいの意味がある。 …それもいい訳かもしれない。 本当に怖いんだ。 何もかもに怖いんだ。 多分、麻田さんと知り合う前なら「想い」だけが先走ってこの先にある恐怖を感じることはなかったかも知れない。 身体を重ねることに「愛」と「快楽」を知ってしまった。 抜けられなくなるかも知れない… 私の経験数値の低さがその恐怖を拭い去れない。 ここまで自分の意志でついて来て、ここまでして…逃げ出す私。 ただ抱いてほしい…だけじゃ済まない私の想い。 涙が溢れる。
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