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『ごめん…』
眼鏡レンズ越しでない佐伯さんの瞳はいつもより吸い込まれそうで
静かで優しいキスをした。
きつく抱きしめて
『ごめん、でも俺も好きなんだ…』
そう囁いて離れた。
お互い無言のまま、帰り支度を始めた。
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ーーー
ホテルに飛び込む。
昨日と今日、会社でも逢ってない。
知らぬ間に顔を合わすことを避けていたのかもしれない。
「筒井遥」…以前に付き合ってた奴。
俺の関係ないところで、別れた後も女同士のいざこざがあることは知っていた。
その渦中の奴らは俺にとってはどうでもいい人間だったから知らん顔してた…
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