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その場を早く立ち去りたくって
『は、はい。少しなら…』
言ってしまった。
麻田さんの顔がパッと明るくなるのを見て、後悔が走った。
2人で並んで歩く…その姿、きっと見られてるよね。
何か言われてる私に噂が加わるんじゃないかなぁと心が沈む。
テーブルに置かれたコーヒーにも手を付けられずにいた。
『柊木さん?』
『あ、ごめんなさい。』
ぼんやりしていたので何を話しかけられたのか判らないけど慌てて顔を上げた。
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