*2段*
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『何謝ってるの?』 『え?…ご、ごめんなさい。ぼんやりしてたから。』 麻田さんは溜め息を付いている。 『ごめんなさい、ばっかりだね。』 …… 「さっきからすみませんばっかりだね」 佐伯さんの低く心地いい響きがよぎる。 『佐伯さんとおんなじ…』 無意識に呟いていた。 自分の声にハッとした時、麻田さんも驚いたような顔をしていた。 『佐伯さん? って、あの佐伯さん?佐伯さんがどうかした?』
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