*3段*

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『いいって、どっち向き?』 『反対…です。』 佐伯さんはそのまま車の間を縫って道路を渡り出した 『ほら、早く』 なんだか嬉しくって佐伯さんの後を走って付いていった。 タクシーの中では、運転手さんがいるかと思うと緊張して話せなかった。 佐伯さんもかなりアルコールが回ってるのか目を閉じてシートにもたれかかっていた。 眠ってるの? 横顔が素敵… 顎の線がとてもキレイ 『何?』 もたれかかったままうっすら開いた横目で見られたものだから、私の心臓がまた急にドックンドックン大きく波打つ 『な、なんでもないです。寝ちゃったのかなぁって…』
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