第一譚…さよなら

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「俺達、卒業したらどうなるんかねぇ…」 俺が雨空を見上げ、言う。 「卒業してみないとわからないさ。」 ニノが笑う。 …爽やか野郎め そうこうしてる内に、俺の家とニノの家の分かれ道。 「じゃあな、ニノ。」 「あっ、家まで送ろうか?」 「そこまでしなくてもいいよ。 別にちょっと濡れるぐらい。」 ニノは心配そうにしながらこっちを見てたが、俺は振り切って進んだ。 ニノも諦めたのか 「じゃ、また明後日。」 「おう!」
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