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ニノと別れて数10メートル、俺は今更ながらにニノから金を借りていたことを思い出した。
なぜか知らないが、急に数日前のファミレスが頭に浮かんだのだ。
「今のうちに返しといたがいいよな。」
…それに、どうせ暇だし、アイツの家に遊びに行くのもいいかもしれない。
引き返し、しばらく走る。
ニノはいない。
…もうそんなに離れちまったかな?
不思議な感覚を覚え、周りを見る。
すると……いた。
ニノはぽつんと、アスファルトから離れた河原に立っていた。
河原、といっても増水のせいで堀と大差ないが。
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