第一譚…さよなら
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「おーい、ニノぉ!」 ややあってニノが振り返る。 …え? その表情はいつもと違い、鬼気迫っていた。 「佐野か!悪い、荷物持っといてくれ!」 そう言うと、俺に荷物を投げ付ける。 「!!? どうしたんだよ?ニノ…」 俺は目を疑った。 ニノは上着を脱ぎ、飛び込んだのだ。 うねり狂う河へと。
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