第一譚…さよなら

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やがて、ニノが猫をその手に収めた。 「ニノぉぉっ!早く戻って来ぉおおい!」 行きの泳ぎで、ニノは疲弊していた。 なにしろ、猫のいた場所までゆうに30メートル以上あったのだ。 風雨水流が確実にニノの体力を奪っていく。 それでも帰ってこようとあがく、ニノ。
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