第一譚…さよなら
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やがて、右手ががっちりとニノの手を握る。 俺は前のめりになり、その手を引き寄せる。 「おおおおおおおっ!」 しかし、いっこうにニノは上がらない。 猫を抱き上げるのとは訳が違うのだ。 ゴウ! 水流が強くなる。嘲笑うかのように! 「クソッタレ!負けるかよぉおおっ!」
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