第一譚…さよなら

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…この分だと間に合いそうだ。 ちなみに今日、学校は卒業式の予行練習。 朝の景色が目まぐるしく変わって行く。 カーブ、直線、信号、交差点……河原! 「おい!待てよ、佐野!!」 「んあっ!?」 俺は突然の呼び止めに急ブレーキする。 振り返り、見るとそこには茶髪のクラスメートがいた。 「なんだ、ニノか。」 「いくらなんでも、急ぎすぎじゃないか?」 こいつは二ノ宮(にのみや)、俺はニノと呼んでる。 俺の、少々お人よしな親友だ。
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