第一譚…さよなら

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「そんなこと言っても、時間ねえって!ホラ、ほら!」 緊張感のないニノに、俺は腕時計を見せ、アピールする。 「…ん?あれ? おまえこの前、生活をペースアップするために、わざと時計早めたって言わなかった?」 「え?あっ!!」 ニノの言葉でハッとする。 そういえば、そうだった。 「ははっ、相変わらずそそっかしいなぁ。」 「ちっ、…早く行こうぜ。」 石を蹴飛ばす俺に、ニノは笑いながら追い付く。
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