第一譚…さよなら
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「でも、佐野も受かったんならいいじゃないか。」 「おまえと違って、必死に机にかじりついて勉強したがな!」 俺の悪態に笑ってニノは応える。 こいつと過ごせるのもあと三日か…… そう考えるとこの何気ない登校もかけがえのない瞬間なんだろうなあ…しみじみ。 「うわっと!?」 ビシャ、と突然足が濡れる。 「ああ、昨日の雨で堀が増水してるから、気をつけろよ?」 「もっと早く言え……」
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