プロローグ

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『特殊刑事局‐白兵部隊』 かみ砕いて言えば「奇怪な犯罪者を黙らせる為の部隊」 もっというなら『特殊な能力を用いて』がつくんだけど。 なぜそんな部隊があるのかというと、最近はだいぶおかしな連中が増えていることと、毒には毒を使う方が効率がいいということ。 簡単にいえばそういうことだ。 もっと色んな理由はあるんだろうけど知らないし、興味もない。 とりあえず政府の意向にそっていけばなんとかなるハズだしね。 「で…何するんすか?」 五十嵐さんについて行った先にあったのは運動会などでよく見るテントだった。 周囲にいる子供は俺達くらいのもんだろうけど。 「………お前資料ぐらい見とけよ」 五十嵐さんはため息をつきながら言った。 「一通りは見ましたけど……ほとんど忘れました」 「はぁ…どのくらい覚えでるんだ?」 深いため息。 また白髪が増えるんじゃないかな。 「銀行強盗があって、そいつらが特異型の人間ってとこですかね」 「そんだけわかってりゃ十分だ、ほれ」
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