54人が本棚に入れています
本棚に追加
10月25土曜
ピーンポーン、ピーンポーン。
「………?」
ピーンポーン、ピポピポピポピポピポピポピーンポーン。
「ふわ、こんな朝っぱらから何だよ全く」
ガチャ。けたたましく鳴り響くインタホンに嫌気を覚えながらも俺は嫌な顔を捨て笑顔を作る。
「…喜美」
笑顔を作ったのに損した。
「あ、あれを見よ!」
あれか?マンションから下を覗く。
黒…赤、人!寝ぼけた頭が冴える。
「まじかよ」
俺は駆け出した。
「ホント馬鹿者だな。だが、からかいがいがある」
喜美はニヤっと笑い「楽しみだな」と呟く。
じ、自殺なのか!
「あ、あそこか!」
…………?黒い布、人いない。
「あ、あいつ!」
騙しやがったな!
「やんやろ!」
俺は、絵の具の着いた黒い布を持ってあいつの所に戻る。
「おい!何なんだこれは!」
「布じゃないか」
「騙しやがって」
「何を言うか、私は、見よ!しか言っておらんぞ。勘違いしたのは、おぬしだ」
こいつは、悪魔か。
「あぁ眠い。はぁ怒る気になれなん」
「貴様に怒られる筋合いなどないわ」
い、いつかめにもの見せてやる。
「そろそろバイトに行かないと、な」
ここか、飲食店ボルト。
「名前のわりに普通の店だな」
さて初仕事といきますか。
まず店長の太田さんそしてバイトが二人
「俺、赤井竜(あかい りゅう)竜でいいからなよろしく!」
「わ、私は、川野洸(かわの ほのか)よ、よろしく。あ、私も洸でいいです」
「橋宮明人です。竜、洸よろしく」
握手をして紹介は、終わる。
「じぁ今日からよろしく」
店長がそういいさっていく。さて着替えるか。
まぁ普通にこなして行く。
「案外馴染むの早いな」
「ホントですね」
褒められたりした。
「俺こっちだから」
竜と別れる。バイトは終わった。
さて町を散歩しながら帰るか。
「あれ、ほ、方角いっしょですね」
「あ?あぁあっちのマンション………まぁアパートみたいな所だけど」
「じゃあ途中までいっしょですね」
「商店街もよるんだが」
「あ、す、少しなら案内しますよ」
こうして洸に案内して貰うことに。
「な、何買うんですか」
洸は緊張してるのか少し顔が赤い。
「晩飯」
素っ気ないかなとも思ったが「晩飯順番万々歳!」っておかしいだろ。
「え?」
「普通に一人暮らしなんだ」
「あ、そうなんですか」
納得したのかコクコクと頷く洸。
最初のコメントを投稿しよう!