ゴメン…もう迷わない

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「ここが…」 1時45分、俺達は墓に到着した。 そして何かに導かれるように足を進めた。 「?」 喜美がある一点を見る。 俺も釣られてみる。 「!」 そこに決して居るはずのない人間が立っていた。 横で喜美の顔が何かに気付きハっとするのが分かる。 「ずっと待ってたよ」 喜依が立っていた。 「雅―!準備出来たから」 夏波はしたの雅に手を振る。 コンクリート…道路を割るは避けたいと言うことでセットに予想以上に時間が掛かってしまった。 雅はパソコンとその頭脳を使い確実に命中するように計算を重ねた。 「後は人除けの結界を張るだけだわ」 と人知れず呟く雅。 本当に張ったかどうかは判断出来ないが人を除ける何かをした事は確かだろう。 まぁ「関係者以外立入禁止」も一種の人除けの結界なのかも知れないと言うことだ。 「オールグリーン…夏波、作戦開始」 携帯で夏波にそう連絡をして雅はマンション内へと逃げ込む。そこから実験の様子を伺う。 雅がマンションに入ってから少しして物凄い物が物凄いスピードで雅の前を上から下へと通り抜け… ギーーーン!!! この世のモノとは思えない音が流れた。 雅は早速確認へと急いだ。
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