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「落ちそうな看板はとりあえずないな」
喜美は交差点の周りの看板をザッと一見しそう呟いた。
喜美の言った通りそれらしき看板はない。
…
交差点は嫌いだ。
車が多い…正直まともに見れない。
「ここで私は泉美達が死ぬ所を見た…あまり気分のいい場所ではないな」
理由は違えぞ喜美もこの交差点わ嫌っているようだった。
ここで…泉美さん達が
喜美は横断歩道が青になったのを確認し向こうに渡る。
俺も少し急ぎ足でついていく。
喜美は向こう側に着くなり場所を確認し地面に手をつき目をつむる。
その姿はかなり浮いているが気にする必要など俺達にはない。
俺は喜美の隣に立ち未来を読み取るのを待つ。
しばらくして喜美が立ち上がる。
「どう?」
「19時…7時30分頃だ」
喜美は早速携帯を使い雅に連絡をとる。
「必要な物は全て持って来たわ」
10分程して雅達が現れた。
「うお」
リアカーにとんでもない物が乗っかっている。
鉄の塊だ。
夏波が日和と打って変わりリアカーを引いてる所をみると信じられない重さなのだろう。
「人除けの結界を張って置いたわ。
どこまで効果があるか分からないけど
一発の転生」
意味の分からない事を最後に呟いているが雅に取ってはそれなりの意味もあるのだろう。
「泉美さん達はこの間同様服でも買ってきたらいいわ」
確かそうだった。
泉美さん達が交差点にいた理由はユリカや日和、美保が来た事で服が必要ななったのだ。
正夢事件の後ここには近づかないようにしていたが
「分かりました」
泉美さん達と俺達二手に別れて行動を開始した。
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