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「パーティーだからな。今回は、ツケだ」
「ツケかよ!」
喜美に突っ込む。
「15000円ド貧乏の明人には、ツライ出費だわ」
「明日から生きていけん…」
「耳揃えて払って貰おうか」
喜美が凄みをたあえてくる。
「払えなかったら、体で」
雅がそう付け加える。
「く」
血も涙も無奴らだ。
「あんまりいじめない。今回は、私達のおごりだから」
キッチンから夏波がそう言ってくれる。
「世間は、厳しいんだぞ若人」
「お前より歳うえだ」
「粗末な、部屋ね。同じ部屋とは思え無いわ」
「悪かったな」
「ド貧乏だけあるわ」
雅…ドは、余計だ。
「さっさと茶をいれんか」
もとから出していたのか湯呑みをトントンする。
「客を何だと思っておるのだ?」
変な連中だな。
「聞いておるのか明人」
「って、俺」
「他に誰がおる」
「ド貧乏なうえに気が利かない………ダメ男だわ」
………図々しい奴らだな。
「ほらよ」
ポットが置かれていたのでそれを入れる。
中身は知らないYO!
ポットに茶、入れた覚えないしな。
「でも大学って向こうじゃなかったのか」
「それがどうした」
雅はテレビを見ている。
よって反応するのは喜美である。
「デカイマンションが見えるんだか」
近くの民家は影になって植物が育たないんだよな。
「確かにな」
喜美は頷いた。
「学生なら安くなるって所じゃないのか」
「おぬしもここの安さは、わかっておるだろ」
……貧乏ならと言われた気分だ。
「そんなに変わらないわ」
雅が静かに言う。
「なら近いし最高の場所じゃないか」
「もう満タンなんだ」
あっそう…はみ出したのか。
「まだまだ空いてる」
喜美と雅の言ってる事がゴチャつく!
「………雅は何で、こっちなんだ?」
「あそこは、少し前に出来た所強度に問題があるといや」
手抜き工事と言うやつか?
「なるほど。夏波は?」
「運動が好き見たい」
「ふ~ん、喜美は?」
「人が多いのが苦手見たいと簡単な理由が付けれるけど只の変人の線も強いわ」
「む、失礼な。後大家が住んでいる」
「だから留守だったのか」
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