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母親と言う女性が話し掛けて来た。
俺は言葉を返す女性は、切なそうな顔をする。
父親と言う男性が話し掛けて来た。
俺は言葉を返す男性は、ため息をつく。
姉と言う女性が話し掛けて来た。
俺は言葉を返す女性は、寂しそうな顔をする。
アルバムを見せられた。
俺が笑っていた皆と…今の俺には出来ない。
俺は、この家の人を悲しくさせてるだけじゃ無いか!
10月26日曜
「う」
ピーンポーン、ピポピポピポピポピポピーンポーン
「喜美か?」
全くうるさい。
「何なんだ!全く」
「さっさと準備しろ!馬鹿者」
「引っ越し」
一言ポツリと雅が言い「話し覚えてないわ」と付け加えた。
「馬鹿者って」
玄関の前には、例の三人組がいた。
「パジャマから着替えて来て」
夏波が言う。
「さっさとしろ、馬鹿者」
「エッチ変態不健康」
「雅、意味分からん」
「で、俺の貴重な日曜が、潰されるのか」
「どうせ遣ることも無いんだろ」
ある。
「美少女三人に囲まれて引っ越しの手伝いの方がおとくだわ」
確かに、ブスでは無いが…
「あたしの料理も食べれるんだし、ね」
それに被せて喜美が「お得過ぎるな」と言う。
「有り難いが」
引っ越し、ね。
「男は皆狼だわ」
「関係無いだろ」
「雅の言動にいちいち突っ込んでたらキリ無いから」
夏波がそういう。
「それでも突っ込んでしまう。悲しい男のサガだわ」
ひ、否定できん。
「何をしておる!さっさとこんか」
階段を下りようとしてる喜美が居る。
「呼んでるぞ」
「貴方も」
はぁ…
「うん」
夏波の部屋は、以外に女の子らしかった。ぬいぐるみとか…
「あ、机運ぶからそっち持って」
「あぁ」
「………」
雅は両脇にぬいぐるみを抱え込んで、俺と夏波の後ろをついて来る。
「早く行け!後ろがつかえてるだろうが」
喜美は電化製品、小さいやつだ。
「軽いからだろうが。重いんだよ」
それに大きいから運ぶの不便だし「役立つだな」そんな喜美の言葉は無視!
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