魔法

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美味しい紅茶に、優しそうなご両親。 結婚の報告にお二人共、とても喜んでくれていた。穏やかなご両親との談笑に、私は緊張が解けてゆく。 この流れは気に入って…貰えたのかな? 「亮のお嫁さんは?もう来てるの?」 突然乱入して来たその人は… 本当に亮に良く似ていて私は驚いた。 亮を更に渋く大人にした感じで… お兄様?ですよね? マジマジと見入ってしまった私の視線に、気付いた亮のそっくりさんは 「亮の兄の毅です…えっと…」 爽やかに笑うお兄様は、亮とは違う誠実そうな… 「上条です。 初めましてお兄様」 私はよそ行きの笑顔でニッコリ微笑んだ。 「上条さん、亮の相手は大変でしょう?俺にしといたら?」 その発言に私の笑顔はそのまま凍りついた。 前言撤回! やっぱり兄弟だ! 「いや…あははは」 私は笑うしか無かった。 隣の亮はそんな私の様子を見て、爆笑している。 私が魔法を発動させたいくらいだ!
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