オレンジ

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階段を掛け降りると居た。 忍足とがっくんが。 「えー…なんで居るの」 私が涙を拭いながら聞くと、がっくんが新発売ポッキーを食べながら言う。 「んー、こうなるとな、おもってさー」 「慰めに来てん。」 忍足は満面の笑み。 「腹立つー…」 「はは。ここ座りぃ」 忍足が自分の座ってた場所をあけてくれたので、私はそこに座る。 「はー…やっぱ駄目だぁ」 するとがっくんが私の肩に腕をかけ、オヤジのように新発売ポッキーを差し出してきた。 「まーま。お前には俺らがいるからな?」 「うん……あんま嬉しくないかな。」 「ヒドイなぁ。」 新発売ポッキーを口に運ぶ。なんとも言えない味が口内にひろがる。 「うひゃっ」 「何やお前けったいな声だしてー。おとーさんびっくりしたでぇ?」 「けったいなのはこのポッキーの味じゃぁぁぁ!」
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