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部屋に入ると何かしら視線の先に本が飛び込んできた。
「なんだこれっ?」何気なく手にした本…それは、昔のアルバムだった。何気なくページを開く…そこに写っていたのは自分が笑顔で写っている写真。その横に2人…でもその2人の顔はペンで塗りつぶされ誰だかわからない。
「何だこれ!!気持ち悪いな!」と異様な胸騒ぎを抑えるかのように声を出していた。
アルバムを閉じるとベッドに横になり天井を見上げていた。しばらくすると異様な胸騒ぎはなくなりいつの間にか眠りに落ちていた。
「…ずっと一緒にいようね…」
「はっ!!」勢いよく目を覚ます。体中汗びっしょりだ。「ハァ…ハァ…」まるで運動した後のように息も切れている。目からは涙が流れていた。何なんだこの気持ちは…と思いながらも軽く目をこすり涙を拭った。「ピッ…ピッ…ピッ…ッ」起床時間を知らせる目覚ましがタイミングよく鳴る。目覚ましを止めて僕はベッドから出た。
朝食を食べ、急いで家を出る。今日の夢の言葉がなかなか頭から離れずしばらくボーとしていたせいだ。幸い駅に近い家で助かった。ギリギリで駆け込み乗車をし電車の中で息を整える。
「先輩が寝坊ですか??ハハッ珍しいですね~」気が付くと後ろに一輝
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