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が笑っていた。
「おまっ、先輩に対して何だよ…うるさいなっ~」一輝の頭を軽くたたく。
「いてっ!!」と大袈裟に痛がってみせる一輝。
「何だよ…お前は…」と言いながら2人で笑いあっていた。何故か懐かしく、爽やかな気分になれた。
電車が駅に着き、改札口まで歩いていく。駅前では人だかりができていた。
「何だろ!あれっ?」一輝がつぶやく。「先輩…ちょっと見にいきませんか?」と足を進める一輝。「ちょっと待てよ」と言いながらも僕もそちらに向かっていた。
「鈴木俊彦、鈴木俊彦をよろしくお願いします。」
どうやら、選挙カーのようだ。「朝からうるさいなぁ」と思いながら、「一輝行くぞ」と声をかけ学校に向かった。
午前中の授業を終え、食堂へと足を進める。
「あれっ…涼じゃない!!」と元気な声が聞こえてきた。その声を聞いてビックリする自分がいた。
「夢と同じ声だ…」何気なく振り向くとそこには、詩織が立っていた。
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