32人が本棚に入れています
本棚に追加
「……何か、裏がある気がしてならない。私、ちょっと紫のと……こ?」
「……ん?霊夢?」
霊夢は立ち上がろうと、床に手を着いたまま止まってしまった。
「おいおい、一体どうしたんだよ?」
それを不自然に思った魔理沙は、霊夢に近付いて肩を叩く。すると――パタリ。
「……え?」
いきなり止まった霊夢は、石の様になり、畳みの上に静止したままの状態で倒れてしまった。
「れ、霊夢!? お、おい、萃香!霊夢が!……!?」
慌てた魔理沙は、萃香の方に駆け寄る……が、その体は、霊夢と同じく石の様になってしまっていた。
「一体何が起きて……あ、ルーミア!?」
「大丈夫……私は固まってない……」
ほっと、魔理沙は安堵の溜め息を吐いて、安心する。
それから、霊夢と萃香を交互に見合わせる。
「さて……これは私から見ても、確実に異変だと分かる」
そう呟きながら、萃香と霊夢の口に、魔理沙は手をかざす。
「……よし、まだ息はあるな。ルーミア、少し待っててくれ。ちょっと、周りを見てくる」
その言葉に、ルーミアは首を縦に振って、分かったと伝えた。
最初のコメントを投稿しよう!