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(一体何が起きてるんだよ……まさか、咲夜が霊夢達の時間を止めて?)
裏庭に飛び出し、箒に跨がって、魔理沙はそんなことを考える。しかし、すぐに頭をふるふると振った。
そして、箒で飛び立ちながら、考えたことを否定していく。
(……いや、個人個人に使えるか分からないし、第一に理由がない。まあ、吸血鬼の主人に頼まれたのならしらないが……)
「魔理沙!」
「ん?」
博霊神社を出て数分後、魔理沙は唐突に後ろから呼ばれる。
「おお、アリスじゃないか」
魔理沙の名を呼んだのは、彼女と同じ魔法の森に住む、七色の魔法使い、アリス・マーガトロイド。
「悪いが、今から急いでフラフラしないといけない」
「そんなこと言ってる場合じゃないのよ!人間の里が……」
魔理沙の言葉を途中で遮り、アリスは叫ぶ。
よく見れば、彼女の服は所々が破れ、言葉と共に何かあったことを伝えている。
「……何があったか話してくれ」
「……沢山の妖怪が……襲ってるの……。目茶苦茶になっちゃってるの!」
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