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陸上の種目。
走るのゎ勿論、投げたり、跳んだりもある。
私ゎその中の投げるだ。
砲丸投げ、円盤投げ、槍投げ、ハンマー投げの4種目。
この競技ゎ誰よりも遠くに投げた方が勝ち。とてもシンプルだが奥深い所もあります。
私も勿論1㌢でも誰よりも飛ばしたいと思っていた。
種目ゎ砲丸投げ。
大会でも砲丸投げだ!と思っていたが予想をはるかに上回る種目、槍投げをやらされていました。
ちょうど入部して1週間、コーチが少し遅れてやってきた。
実はこのコーチに学校を薦められて入学した。
「お前、俺のところに来い」
たったこの言葉だけでした。
コーチの圧倒的な存在感、技術力。一瞬にして私の心を持っていかれました。
そんなコーチの下で部活ができるなんて最高だ!と心を弾ませていたが。
「お前、槍投げをやれ。砲丸はいつでも出来る。」
言葉を失いました。
頭の中ゎ真っ白。と言うか、状況をのみこめませんでした。
でも、コーチの言う通りにしなきゃな…と渋々、競技をする事になりました。
渋々とやってたわりにゎ槍投げにハマる自分がいました。
でも初心者なので上手く飛ばなかったり、刺さりそうになったり。
何度か挫折しかけました。
私ゎ負けず嫌いなのでこれくらいじゃ、へこたれませんでしたけどね。(笑)
一方タクヤと言うと私と一緒で槍投げをする事に。
お互いやったことも見たこともないので、切磋琢磨していきました。
コーチの気まぐれな言葉。
本当にこの学校で、このコーチでよかったのか、と正直、考えさせられてしまった16歳の春。
結局大会にゎ槍投げでのエントリー。
砲丸…投げたいなぁと空を見上げてポツリとつぶやく私だった。
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