最終章 永遠の誓い

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地元まで特急で約一時間… 私は見慣れた車窓を見つめる。 岡田さん… 旅の最後に1人はやっぱり辛い… 楽しかったことだけを考えて涙をこらえる。 アパートがすごく遠く感じた… やっとの思いで辿り着く。 「ただいま…」 誰もいないアパートの玄関を開けて荷物を下ろすと涙が溢れた… 早く一緒に暮らしたい… なんにもないアパートだけど愛だけはたくさんあるよ… 1人の夜が寂しくてたまらない… 私は布団に潜り込む。 千葉の冬は暖かいのに北陸より寒く感じる… 岡田さんがいないからだね… ほんの数時間前まで一緒だったのに今すぐ会いたい… 次はいつ会えるんだろう? ただいまの電話も忘れて泣き崩れた。
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