第壱章 出逢い

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「お疲れ様です。始めまして。」 返事が来ない。 すると横から笑い声がした。 「しかとは駄目だよ。返事ぐらいしなきゃ。いくら人見知り激しいからって…」 薗田か… やっぱりできているんだなぁ… そんな言葉だった。 「この子はセンターのアイドルだよ。ファンクラブもあるんだから。この笑顔で頑張ってねなんて言われたら一殺だよ。」 隣のボックスの常連さんが口を挟む。 「勝手にアイドルだよなんて言わないでよ。私そんなんじゃないんだからね。」 ちょっと照れながら返事をした。
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