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―大都市―XX
ここは、夜を知らない街
空を隠す数多のビル
至る所に、光
決して消えない効果音
そして数えきれない程の
人達
そんな眠らない都市に、
歯車の旋律が少しずつ、徐々に崩れ始める
人は窮地に立たされた時、一体どんな選択をするのか
そんな時、人は、いつまで平常心でいられるのか
そんな事を考えている私に…
「ねぇねぇユリってば!聞いてんの?」
ユリに怒り気味に話し掛ける、友達の早紀
「ムリムリ、今、ユリ、自分の世界入っちゃってるから」
と小馬鹿にフォローする真理
ハッ!と、気付き考え事を止め、そして
ユリは二人に言った
ユリ「聞いてるよ!あれの話でしょ?どっちが安いか!?」
真理と早紀は、唖然とし
大きくため息を吐いてユリに言う
「違うし…」
話していた内容が違うと気付き
ユリ「ごめん…ちょっと考え事してた…」
ユリは二人に謝るように言った
「ま!いいよその代わり明日は学校も休みだし遊びに付き合いなさいよね」
早紀はユリに言う
ユリ「うん…わかった」
ユリが答え、少し間を開けて真理が口を開く
「もう、そろそろ疲れたし、明日に備えて帰らない?」
3人は、今が夜の11時だと気付き、別々に別れた
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