【2】メイの危機

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~空港~ 『ふぅ~。殺されるかと思ったわ。同じ飛行機なんだぁ。』 『ああ、ちょっと視察があってね。良かったら、VIP席で話相手でもしてくれないかな?この連中じゃ、退屈でな。』 『いいわよ。おっちゃん久しぶりだし。飛び立ったら、お邪魔するわ。しかし、ちょっと警戒しすぎじゃない?』 ヘブンの犯行予告から、ラブは、自分と関係のある要人に、警戒を呼びかけていたのである。 ~搭乗口~ 若い女性客と係員がもめている。 女性は耳に障害がある様で、係員は困惑していた。 その女性の三人後ろには、真っ黒いスーツの護衛を左右に従え、サングラスにモジャ髭の男が並んでいる。 そこへ、専用通路から来た金髪の客室乗務員が通りかかった。 金髪乗務員は、一瞬、その若い女性に目くばせをし、そのまま機内へと歩いていった。 その瞬間を、モジャ髭のサングラスが映していた・・・。
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