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「あっ千晴!おはよう!」
「知子さんおはようございま~す!珍しいですね、この席に座ってるの‥。いつも真ん中のテーブルなのに。さっき店に入った時に見えないから、あれ?って思いましたよ‥」
知子と同じ席に千晴が座ると、知子が笑いながら千晴を見ている。
「どうしたんですか?」
「クスクスッ‥。だって私達、【fourseason】に殆ど皆勤賞で来てない?いくら、千晴の手作りショップ【cotton】と私のペットショップ【sweethome】が同じ海岸通りにあるからって私達殆ど毎日来てるのよ?」
「‥は‥はい‥。」
「たまには気分転換で、奥もいいかなぁ~って思ったの‥うふっ。だって、少し席を替えるだけで、なんとなく海の表情が違うのよ。」
「ああ‥‥‥ほんとだ‥‥見る角度で違いますね‥。」
「でしょう?」
「これからは毎日席を替えてみます?」
「うん‥クスッ‥それもいいかもしれないわね‥」
二人は顔を見合わせ微笑むと、頬杖をつきながら目の前の輝く海の煌めきを眺めそして優しいこの波の音に癒されていた‥‥。
「はい‥どうぞ‥」
そこへ彩が熱いコーヒーを二人の前にそっと置き、彩はそのままテラスの縁に行き海を眺めている。
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