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「ねぇねぇ‥せっかく彩がいれてくれたコーヒーが冷めちゃう。」
知子が笑いながらコーヒーカップに口をつけると、千晴もカップに口をつけた。
「あら‥千晴、珍しくミルクを入れないのね?」
「あっはい!私も今年皆さんの仲間入りですから!」
「えっ?」
「仲間入り‥??」
「はい!私ももうすぐ30なんですよ!だから、ミルクは辞めました!!」
「‥‥??」
「‥何故??」
「だって30過ぎると脂肪がつきやすくなるからって、みんなミルクを入れなくなったでしょう?」
「‥??ああ確かにみんな入れないわね‥‥。」
「私みんながもうミルクを入れないって言った日を覚えてますよ?」
「えっ??凄い!私覚えてないわ‥」
「私も‥‥。」
「いいんですよ!誰かが覚えていれば‥‥。だから安心して長生きして下さいね!!ボケてしまってもみんないますから!」
「!?ぼ!ボケる??ぼけるってねぇあなた!私と彩は同級生だから、千晴と私達は年齢が二歳しか離れてないのに、何言ってるの??二歳よ?に・さ・い!!私がボケた時には、あなたもボケてるの!千晴わかる?!」
知子が真っ赤になりながら、煮えたぎった顔で頬を膨らませている。
「プゥ~ッ!あははははは!知子‥まぁまぁ落ち着いて‥あははははは!」
「あははははは!知子さん、顔真っ赤ですよ?あははははは!」
「千晴~!!!!!」
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